文献でルーツを探る・原ページ照合
地方志の目録に「人物」「名宦」があるが、家の祖先を見つけられるのか?
問題:ある祖先が官職に就いていたと年長者から聞いた場合、地方志の目録にある「名宦」を見れば身元を確認できるのでしょうか。できません。目録から分かるのは、その版に関連する欄が設けられていることだけです。探している人物が記載されているか、その人物が同名の別人ではないか、そして自家の系統と関係があるかどうかは、本文と家譜の証拠を別途確認する必要があります。
異なる人物欄をそれぞれ検索する
『續纂揚州府志』第1冊のスキャン第22ページで、「人物四 孝友」「人物五 文苑」「人物六 篤行」などの目録項目を確認できます。探す際はまず、家族資料にある姓名、時代、経歴をもとに候補となる欄を選び、その後で本文を検索します。ある欄が見つかったからといって、探している人物が必ずそこに収録されているとは限りません。

人物四 孝友;人物五 文苑;人物六 篤行このページの手がかりを記録し、原文と出典に引き継ぐ
「名宦」はまず任職地と年代を確認する
『雲間志略』第1冊のスキャン第20ページの目録には、「雲間志略舊目」「名宦」とあります。これはあくまで検索の入口です。本文に同姓同名の人物が現れたとしても、任職地、官職、活動年代、そして家譜で確認できる父子関係を照合する必要があります。2つの資料が互いに一致するまでは、地方志の人物をそのまま家譜に結び付けてはなりません。

雲間志略舊目;名宦このページの手がかりを記録し、原文と出典に引き継ぐ
「姓名を見つけたこと」と「同一人物であることの証明」を分けて記録する
- 手がかりカード甲:旧譜の人物。譜名、冊次、ページ番号、父母または房支、年代を記録する。
- 手がかりカード乙:地方志の人物。志名、版、欄、本文ページ、任職地を記録する。
- 照合カード:姓名の異体字、年代、場所、親族情報を項目ごとに比較し、一致点と相違点を列挙する。
- 目録しかない、同名である、または官職が同じであるだけなら、結論は「候補人物」と記録します。家系に連なることを示す独立した証拠が現れてから、確認します。
たとえば旧譜に「先祖がかつて官職に就いていた」としか書かれておらず、地方志の「名宦」欄にも同姓の人物が一人載っているとしても、依然として2つの大まかな手がかりにすぎません。まずそれぞれの具体的な人名、時期、場所を見つけ、そのうえで引き続き照合する価値があるかを判断します。
本稿の調査範囲
2部の地方志で指定された目録ページの欄名だけを照合したものです。欄の本文や具体的な人物は確認していないため、目録だけを根拠に、ある人物が家族の祖先だと判断することはできません。
